その後のAさん

(この前の続き)夜勤で急変したAさんは、出血がなかなか止まらなかった。
本人も泊り込んで看病しているAさんの娘さんも取り乱していた。

「大丈夫。大丈夫。」と言いながら、
「あーだれか助けてー血を止めてくれー」
と哀願している自分がいた。まだまだ未熟者の私。
 
止血剤と沈静剤の効果で何とか落ち着いたAさん
時刻は朝の3時であった。
50床の病棟で看護師は二人だけ、あとはヘルパーさんが2人。
ナースコールはなりっぱなしで医療現場での人員不足が泣けてくる。

つづく